梅田本院で行う 成人向けTMS専門外来
当院は、16歳未満の方を中心とした精神科・心療内科診療を、保険診療を中心に専門的に行っている医療機関です。
それとは別に、梅田本院では成人を対象としたTMS専門外来を設けています。
TMS治療に関わる診察・設定・施術・継続治療は自由診療です。
TMSをご希望の方は、梅田本院のTMS専門外来をご予約ください。
※通常の精神科・心療内科診療と、TMS専門外来は別の枠組みでご案内しています。
こんな方にご相談いただけます
- 抗うつ薬などの治療を受けているが、十分な改善が得られていない
- お薬の副作用がつらく、治療を続けにくい
- 薬だけに頼らない治療法も検討したい
- 仕事や生活を続けながら外来で治療を受けたい
- 強迫症状について、これまでの治療で十分な改善が得られていない
- TMSが自分に合うかどうか、一度専門外来で相談したい
- ※ TMSはすべての方に同じような効果が得られる治療ではありません。診断、治療歴、安全性、通院可能頻度を確認したうえで、実施の適否を個別に判断します。
うつ症状の治療メニュー
| メニュー | 方法 | 回数の目安 | 通院頻度の目安 | 1回の院内滞在時間の目安 | 平日毎日実施した場合の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 標準・高頻度TMS | 高頻度TMS | まず20回、必要に応じて30回前後 | まず週5回を目標、難しい場合は週3〜4回から相談 | 30〜50分程度 | 20回なら約4週間、30回なら約6週間 |
| 短時間TMS | シータバースト刺激(iTBS) | まず20回、必要に応じて30回前後 | まず週5回を目標、難しい場合は週3〜4回から相談 | 15〜25分程度 | 20回なら約4週間、30回なら約6週間 |
| 加速型iTBS | シータバースト刺激を30分程度あけて1日2〜3回 | 個別判断 | 個別判断 | 1日あたりは通常より長くなります | 研究例では1日3回を15平日、計45セッションで約3週間 |
- ※ 加速型iTBSは標準メニューではなく、適応をみて個別に判断します。
- ※ 高頻度TMSは原則として1日1回でご案内する想定です。
強迫症状の治療メニュー
| メニュー | 方法 | 回数の目安 | 通院頻度の目安 | 1回の院内滞在時間の目安 | 平日毎日実施した場合の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 強迫症状TMS | 強迫症状に合わせた個別プロトコール | 30回程度 | 週5回が基本、難しい場合は個別相談 | 30〜40分程度 | 30回で、平日毎日なら約6週間 |
- ※ 強迫症状に対するTMSは、うつ症状に対するTMSと同じ方法で一律に行うわけではありません。
- ※ うつ症状では、左前頭部に対して標準的な刺激を行うことが多いのに対し、強迫症状では、確認、洗浄、不安の強さ、頭から離れない考えの出方などを確認しながら、使うコイル、刺激する部位、刺激の方法を個別に選びます。
- ※ 必要に応じて、治療前に、症状をあえて少し思い出したり触れたりして反応を確認する専門的な評価を行い、症状の内容や強さに応じて治療計画を個別に組み立てます。
維持療法・ブースター
| メニュー | 目的 | 方法 | 頻度の目安 | 回数の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 維持療法 | 改善後の再燃予防 | 急性期で有効だった方法を継続 | 週1回 → 2週に1回 → 月1回を目安に調整 | 個別判断 | 症状の安定度に応じて調整します |
| ブースター | 少し悪化した時の追加治療 | 急性期で有効だった方法を短期追加 | 個別判断 | 3回または5回など | 再燃しそうな時に追加で行うメンテナンス治療です |
治療の流れ
①WEB問診
現在の症状、治療歴、服薬内容、既往歴、通院可能日などを事前に確認します。
②紹介状の事前送付
主治医の先生からの紹介状は、FAXまたは郵送で事前送付をお願いいたします。FAXで事前送付いただいた場合は、原本を初回来院時にご持参ください。郵送でお送りいただいた場合は、別途ご持参不要です。
③初回TMS適応評価外来
月曜日から木曜日に行います。診断、治療歴、安全性、通院可能頻度を確認し、TMSの適応を判断します。この日は設定や施術は行いません。
④金曜の設定・初回治療
設定を担当する医師が、刺激部位や刺激強度を決定し、初回治療を行います。
⑤継続治療
2回目以降は他曜日で継続治療を行います。
初回外来の持ち物
- 紹介状(情報提供書)
- お薬手帳、薬剤情報提供書など、過去の薬歴がわかるもの
- 資格確認書またはマイナ保険証(自費診療ですが、本人確認のためご提示をお願いします)
- ※ 紹介状は、主治医の先生からFAXまたは郵送で事前送付をお願いします。FAXで事前送付いただいた場合は、原本を初回来院時にご持参ください。郵送でお送りいただいた場合は、別途ご持参不要です。
TMS治療イメージ
〈TMS受付可能時間〉
・診療日の平日 9時半〜11時50分、14時〜16時20分
毎日午前中または、午後にTMS治療を行いながらお仕事を継続することも可能です。
以下はがん治療における放射線治療と同様、“働きながらの治療”のイメージです。
①午前中に治療し、午後から出勤の場合
②午前中に出勤し、午後から治療の場合
- クリニックでのTMS治療は就労しながら受けることが可能ですが、上記の様に頻回の来院が必要で、約1〜1.5か月間は平日の通院負担があります。
- 大阪駅からアクセスの良い梅田本院にTMSを設置しています。
- ※ TMS治療の可能性について日々新たな知見が出ています。
- ※ 通院中の主治医の先生からのご紹介により、主治医の先生の元で通院を継続しながら、TMS治療を行う方もいらっしゃいます。主治医の先生にご相談ください。
費用・お支払いについて
当院では、安全性確認、設定、毎回の体調確認・副作用確認を含めて丁寧に実施しています。費用は以下のとおりです。
初回〜導入の費用
| 初回TMS適応評価外来 | 5,500円(税込) |
|---|---|
| 金曜 設定・初回治療(うつ症状) | 16,500円(税込) |
| 金曜 設定・初回治療(強迫症状) | 22,000円(税込) |
| 再設定 | 5,500円(税込) |
- ※ 初回評価外来料5,500円を充当するため、うつ症状は金曜当日のご請求額が11,000円(税込)、強迫症状は16,500円(税込)です。
- ※ 再設定は、患者様のご希望、または医師判断により別日に再設定が必要な場合にかかります。
継続治療(都度払い)
| うつ症状 | 16,500円(税込)/回 |
|---|---|
| 強迫症状 | 19,800円(税込)/回 |
- ※ 継続治療中は10回ごとを目安に診察・効果判定を行います。都度払いで継続される場合は、10回ごとの診察料として5,500円(税込)がかかります。
一括払い(銀行振込)
継続治療は、都度払いのほか、一括払い(銀行振込)もお選びいただけます。
<うつ症状>
| 10回コース | 165,000円(税込) |
|---|---|
| 20回コース | 330,000円(税込) |
- ※ うつ症状では、まず10回または20回を目安に開始し、治療効果や副作用を確認しながら継続を検討します。20回前後の時点で改善傾向があり、継続の意義があると判断される場合は、必要に応じて30回前後まで追加治療をご提案することがあります。
<強迫症状>
| 10回コース | 198,000円(税込) |
|---|---|
| 20回コース | 396,000円(税込) |
| 30回コース | 594,000円(税込) |
- ※ 強迫症状では、標準的な目安が約29回前後のため、30回コースまでご案内しています。
- ※ 初回TMS適応評価外来 5,500円(税込)は別途必要です。
- ※ 一括払いで継続される場合、10回ごとの診察・効果判定の費用はコース料金に含みます。
治療開始までの総額
| うつ症状 | 16,500円(税込) |
|---|---|
| 強迫症状 | 22,000円(税込) |
お支払い方法
- 都度払い:受診ごとに窓口でお支払いください。
- 一括払い:事前の窓口または銀行振込でお支払いいただけます。
- ※ 振込手数料は患者様負担となります。
- ※ クレジットカードは取り扱っていません。窓口でのお支払いは現金のみです。
キャンセル規定
- 初回TMS適応評価外来:変更・キャンセルがある場合は、できるだけ早めにご連絡ください。無断キャンセルがあった場合は、以後のご予約をお断りすることがあります。
- 月曜日のご予約は前週金曜日17時まで、火曜日〜金曜日のご予約は前営業日17時までにご連絡ください。
- 金曜の設定・初回治療は2営業日前17時までにご連絡ください。それ以降の変更・キャンセルでは、予約金5,500円は返金いたしません。
- 無断キャンセルは100%のキャンセル料を申し受けます。
- 一括払いの未実施分は、キャンセル料および返金時の振込手数料を差し引いて返金します。クリニック都合による変更・中止の場合の返金手数料は当院負担とします。
返金について
- 都度払い:未受診分の返金はありません。
- 一括払い:未実施分について、キャンセル料および返金時の振込手数料を差し引いた金額を後日返金します。
- クリニック都合による変更・中止の場合の返金手数料は当院負担とします。
よくあるご質問(FAQ)
- TMS外来は、普段の診療と同じですか?
- いいえ。TMS外来は、通常の診療とは別の枠組みで行う、成人向けのTMS専門外来です。TMS治療に関係する診察・設定・施術・継続治療は自由診療で行っています。TMSは梅田本院で実施しています。
- 保険でTMSは受けられますか?
- 海外ではTMSは外来クリニックでも広く行われていますが、日本では現時点で、病院の施設基準を満たし、対象となる疾患や状態が限られた場合に保険診療の対象となります。当院では保険診療としてのTMSは行っておらず、自由診療でご相談を承っています。
- 初日にTMS治療は受けられますか?
- いいえ。初日はTMS適応評価外来で、診断、治療歴、安全性、治療説明、同意取得を行います。設定と初回治療は金曜日に行います。
- どのくらい良くなる可能性がありますか?
- 効果には個人差がありますが、研究では一定数の方に改善が報告されています。うつ症状については、約半数の方に明らかな改善がみられ、4割前後の方がかなり落ち着いた状態まで改善したという報告があります。強迫症状については、海外の代表的な研究では、Y-BOCSが平均6.0点改善し、症状が30%以上改善した方が約4割、1か月後には約45%に改善がみられました。
Y-BOCSは0〜40点で評価する尺度で、6点の改善は、たとえば重症寄りの方が中等症レベルまで下がる、または日常生活で症状に振り回される時間やつらさがはっきり軽くなるような変化に相当しうる改善です。
- 何回くらい通い、1回どのくらい時間がかかりますか?
- うつ症状に対するTMSは、まず20回前後を目安に開始し、必要に応じて30回前後まで継続を検討することが多い治療です。強迫症状は約29回を目安に行います。院内滞在時間の目安は、高頻度TMSで30〜50分程度、iTBSで15〜25分程度、強迫症状に対するTMSで30〜40分程度です。
- 毎週5回通わないといけませんか?
- 研究で最も多いのは週5回です。できるだけ早くしっかり効果を見にいくには、まず週5回に近い通院が望ましいと考えられます。一方で、現実には仕事や生活の都合で難しい方もいるため、当院では週3〜4回程度から継続できるかも含めてご相談しています。
- 薬はやめないとTMSは受けられませんか?
- いいえ。TMSは、現在のお薬を使わずに行う場合もあれば、服薬治療を継続しながら併用する場合もあります。自己判断で減薬・中止するのではなく、初回外来で現在の治療内容を確認し、必要に応じて治療計画を見直します。
- 高額療養費制度は使えますか?
- 自由診療のため、高額療養費制度の対象ではありません。
各症状についての説明
うつ症状に対するTMS
TMSは、お薬だけでは改善しにくいうつ症状に対する治療選択肢のひとつです。一般的には、週5回前後で4〜6週間、まず20回前後を目安に行い、その時点で効果や副作用を評価し、必要に応じて30回前後まで継続を検討することが多い治療です。
うつ症状に対するTMSには、従来から行われている標準的な高頻度TMSと、短時間で行えるシータバースト刺激(iTBS)があります。シータバースト刺激は、標準的な高頻度TMSと同程度の効果が示されており、通院時間の負担を抑えやすい方法です。
改善の目安としては、日本の実臨床データで、約半数の方に明らかな改善がみられ、4割前後の方がかなり落ち着いた状態まで改善したという報告があります。ただし、効果の出方には個人差があります。
強迫症状に対するTMS
強迫症状に対するTMSは、海外で一定の改善が期待できる治療選択肢として用いられています。
うつ症状では左前頭部に対して標準的な刺激を行うことが多いのに対し、強迫症状では、確認、洗浄、不安の強さ、頭から離れない考えの出方などを確認しながら、使うコイル、刺激する部位、刺激の方法を個別に選びます。
必要に応じて、治療前に、症状をあえて少し思い出したり触れたりして反応を確認する専門的な評価を行い、症状の内容や強さに応じて治療計画を個別に組み立てます。
海外の代表的な研究では、Y-BOCSという強迫症状の尺度が平均6.0点改善し、症状が30%以上改善した方が約4割、1か月後には約45%に改善がみられました。Y-BOCSは0〜40点で評価する尺度であり、平均6点の改善は、日常生活の負担が軽くなる可能性のある変化と考えられます。
発達障害と若年者について
発達障害そのものを対象としたTMSは、現時点では標準治療として確立していません。ADHDや自閉スペクトラム症に関する研究はありますが、研究規模が小さく不均一で、まだ探索的です。
当院では18歳未満の方へのTMSは行っていません。海外では若年者を対象にした研究は進んでいますが、現時点では日本では慎重な位置づけです。
他の精神疾患・慢性疼痛・慢性的な倦怠感について
統合失調症の難治性幻聴、PTSD、双極性うつなどに対するTMSの研究はありますが、当院では現時点で主力メニューとしては位置づけていません。
慢性疼痛や慢性的な倦怠感に対するTMSの報告はありますが、現時点では標準治療として確立した段階ではありません。当院では主力メニューとしては位置づけず、参考情報として個別にご相談を承ります。
参考文献&参考URL
TMS治療の参考youtubeチャンネル
当院使用の類似機器のチャンネルです。治療イメージとしてご参考になさってください。
TMS治療のyoutubeチャンネルはこちら参考文献
- Blumberger DM, et al. Effectiveness of theta burst versus high-frequency repetitive transcranial magnetic stimulation in patients with depression (THREE-D). Lancet. 2018.
- Matsuda Y, et al. A multisite observational real-world study on the effectiveness of repetitive transcranial magnetic stimulation therapy for patients with treatment-resistant depression in Japan. Psychiatry Research. 2024.
- Carmi L, et al. Efficacy and Safety of Deep Transcranial Magnetic Stimulation for Obsessive-Compulsive Disorder. American Journal of Psychiatry. 2019.
- Bello D, et al. Symptom Provocation and Clinical Response to Transcranial Magnetic Stimulation. JAMA Psychiatry. 2025.
- Royal Australian and New Zealand College of Psychiatrists. Administration of rTMS. 2024.







