大阪・梅田の心療内科・精神科『生きる育む輝くメンタルクリニック 梅田本院』です。JR『大阪』駅から徒歩約8分。うつ病、パニック障害、発達障害、認知症、お子様の診療など、ご一緒に治療方法を話あいながら皆さまが社会の中で輝けるようお手伝いさせていただきます。

適応障害、うつ病、うつ状態の治療

診断は治療の指針

うつ状態イメージ気分の落ち込み、眠れない、不安、食欲不振、集中力低下、物忘れ などがある場合、「うつ状態」と総称されることが多く、経過や症状の程度や継続期間などによって、「適応障害」、「うつ病」、「躁うつ病の経過中のうつ状態」、「気分変調症」、「PMS(月経前不快気分障害)」、「物質・医薬品誘発性抑うつ障害」などと診断されます。
うつ状態の原因が「認知症」の場合もあります。
表面的には同じような症状ですが、診断によって治療が異なります。

まずは、どの様な病気であるかの診断を適切に行うことが大切です。

残念ながら、現時点では精神疾患は検査のみでの確定診断はできません。
どのような検査でも検査の結果はあくまでも参考であり補助的なものに過ぎません(文献1)。
特定の検査結果のみを基に診断をすると、誤診の危険性があります。
経過をみないと診断が確定しない場合も存在しますが、丁寧に経過や症状を診察した上で、最終的には専門の医師が総合的に評価して、初めてきちんとした診断が確定します。
診断に基づいて、適切な治療計画をご相談しながら決定します。

病気の概要について

詳細は、こちらのサイトをご参照ください。

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」

生きる育む輝くメンタルクリニックでのうつ病の治療について

うつ病の治療には、適切な診断、休養、生活指導、薬物療法、リハビリテーション、心理療法(カウンセリング)、TMS治療(磁気治療)、mECT (電気治療)などがあります。
当院では、これらのうち、全身麻酔が必要なmECT以外の多様な治療オプションの中から、患者様の状態に応じた効果的と思われる治療をご相談しながら行います。

うつ病の治療(TMS治療との連携について)

・生活指導や休養休職のアドバイス

お薬のイメージ・薬物療法(西洋薬・漢方薬)

・TMS治療該当の評価 など

治療進行イメージ

  • ※ 現在日本では、クリニックでも自由診療を利用することによって、これまでの生活を出来るだけ維持しながら、TMS治療を受けていただくことが出来ます。
  • TMS治療は当院または、当院から徒歩約14分の第2梅田院で受けていただくことが出来ます。
  • ※ 我が国の医療保険制度においては、一疾患に対する一連の診療行為において保険診療と自由診療を併用することは原則として認められていません(混合診療の禁止)。
  • ※ 自費診療であるTMSを受けている期間の薬物療法を含めた保険診療については、TMS相談外来でご相談ください。

TMS(経頭蓋磁気刺激)治療について

TMSは、抗うつ薬による十分な改善を得られなかった成人患者様の大うつ病性障害の治療に適応することが推奨されます。

お薬を使用せずにTMSを実施する場合もあれば、併用することもあります。
その為、初めに梅田本院でうつ病の診断と治療計画を見直し、これまでの薬物療法を最低限にするか、またはゆっくりと離脱症状が出にくいように順番に減量や中止をしたり、より工夫の余地がある場合には、更に工夫をします。また、その他の治療方法を組み合わせるなど、患者様と話し合って、効果的な治療方法を選択します。

上記のような包括的な治療によって、レジリエンスの回復、強化を目指しています

レジリエンスについて

~生理的なゆらぎ~

例えば、友人と喧嘩をしたり、上司に注意を受けると気持ちが落ち込みます。
この様な、環境要因や生理的な要因による一時的な抑うつ気分(うつ状態)は、個人差はあるものの、誰しも経験します。
しかしながら、数日経って、通常の気分に戻ると、それはうつ病ではありません。
重症のうつ病である、「大うつ病」と診断されるには、抑うつ気分などの抑うつ的な症状が、強い程度で、長期間継続することなどが必要です(DSM-5診断基準)。

生理的なゆらぎイメージ

この様に、ヒトの精神状態は、常に一定の状態で維持されるわけではなく、生理的なゆらぎをもっています
生理的なゆらぎの範囲を超えて、精神疾患に陥らないように保つ力、もしくは、精神疾患になっても、自然に元の状態の回復する力がレジリエンスであると言えます。つまり、レジリエンスは、「精神疾患になりやすさ」の、対極にある概念であると考えられます。

~精神疾患の外的要因vs内的要因~

精神疾患の外的要因は、失職、貧困、離婚、死別などの困難な状況や心理的ストレスなどの環境的なリスク因子と、その逆の保護的な環境要因を指します。また、内的要因は、性格や体質などの生物学的因子である脆弱性と、その逆の保護的な要因である、生物学的因子としてのレジリエンスを指します。
レジリエンスは、困難な状況や心理的ストレスなどの精神疾患への環境的なリスク因子に対抗する力であり、環境的な保護因子はレジリエンスを高めると考えられます。
この様に、精神疾患発症に関しては、いわゆる遺伝・環境の交互作用が提唱されており、外的要因と内的要因はお互いに影響しあっていると考えられています。

~生物学的因子としてのレジリエンスとは~

レジリエンスによって維持される機能には、社会機能があります。
社会機能とは、家族・学校・職場・趣味の場での社会的、個人的活動の程度を指します。その社会機能を支えるものが、記憶や判断能力などの高次の認知機能と言えます。生物学的因子としてのレジリエンスは、このような認知機能の基盤となる、前頭前皮質や海馬を中心とする脳機能と考えられます。

~レジリエンスとヒトの生涯~

レジリエンスの神経学的な基盤において、発達から老化に至るヒトの生涯を考慮に入れる必要があります。
精神疾患にはそれぞれ好発年齢があり、その年齢におけるレジリエンスの破綻が精神疾患発症の鍵となると考えられます。
発達や成熟には個体差があります。その方の発達段階や認知機能の状態に合わせて、レジリエンスを高めやすい方法は異なります。
例えば、発達段階や認知機能のレベルが追い付かない様な仕事をしたり、学校へ行ったりすると、レジリエンスが破綻しやすくなり、不適応を起こしたり、ストレスが増強して、精神疾患を発症したり、なかなか治りにくいといった問題が起こる可能性が考えられます。

以上を総合すると、レジリエンスを高めることが、ひいては精神疾患からの回復や再発、再燃を予防する力を高めると考えることが出来ます。
すぐに出来る方法として、環境的な保護的因子を強めることにより、保護的な内的因子に働きかけ、レジリエンスを高めることが出来る可能性が期待されます。

引用文献:橋本亮太、安田由華、大井一高、福本素由己、山森英長、梅田知美、岡田武也、武田雅俊、レジリエンスに関与する遺伝子, 臨床精神医学 41(2):127-134、2012.

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…一般、初診・再診(女性医師)(第3のみ)
…思春期外来、初診・再診(女性医師)(第3のみ)

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